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感染力が強いとびひ!どうしたらいい?

健康な皮膚であれば、細菌が皮膚に入ってしまうことはありませんが、皮膚にトラブルがあるとそこから感染が起こってしまうことがあります。虫刺されやあせもを掻いていたら水ぶくれができてだんだん広がってきた・皮がめくれてただれたなどの症状があったら、もしかしたら「とびひ」かもしれません。

とびひは次々と周囲に広がっていきますので、早めに治療を開始することが大切です。今回は、とびひになってしまった時の対処法や注意点などをご紹介します。

目次
  1. とびひって?〜とびひの症状と原因〜
  2. どんなとき病院を受診をしたらいい?
  3. とびひができてしまった時の家庭での注意点
  4. 予防するには?
  5. 登園・登校について

記事公開日:2024/11/21

とびひって?〜とびひの症状と原因〜

とびひは細菌による皮膚の感染症のことです。原因となるのは、健康な人の皮膚によくいる細菌(黄色ブドウ球菌)や、鼻・喉によくいる細菌(化膿連鎖球菌)です。この細菌は皮膚のバリア機能が正常な時は無害ですが、あせもや湿疹、虫刺されなどで皮膚を引っ掻いたり怪我などで傷ができると、その部位に入りこみ感染を起こしてしまうことがあります。感染力が強く、とびひができたところを触った手で他の部位を触るとさらに広がっていきます。

【とびひの種類】

とびひは感染した細菌によって2種類に分けられます。

 

黄色ブドウ球菌によるとびひ

(水疱性膿痂疹)

化膿性連鎖球菌によるとびひ

(痂皮性膿痂疹)

症状
  • 水ぶくれが膿んで、破れると皮膚がむけてただれる
  • 水ぶくれの中の液やただれた部分からの滲出液によって周囲に広がる
  • 赤く腫れたところに小さな膿が溜まった水ぶくれができ、厚いかさぶたになる
  • 炎症が強く痛みがあり、発熱、リンパ節が腫れる、喉の痛みなどの症状が出ることもある
季節 夏によく発生する 季節関係なく発生する
特徴 乳幼児や幼児に多くみられる
  • 子どもより大人に多く見られる
  • アトピー性皮膚炎などに合併することが多い

 

どんなとき病院を受診をしたらいい?

とびひは感染力が強くすぐに周囲に広がります。そのため他の人にも感染させてしまう可能性があります。そのため「とびひかも?」と思ったら早めに病院受診しましょう。

とびひを疑う症状

  • 皮膚にかゆみを伴う水ぶくれが現れた
  • 皮膚を触った部分に水ぶくれが広がってくる

 

とびひになってしまった時に家庭で気を付けること

とびひになったら悪化させたり、周囲に感染を広げないように気を付けるポイントがあります。

  • 爪を短く切る
    とびひの症状が出ている部位を触ったり引っ掻かないように気をつけましょう。
  • 皮膚を清潔に保つ
    とびひになっている部分はこすらず、石鹸を泡立てて丁寧に洗います。きょうだいがいる場合は、他の子どものあとで入浴させましょう。湯船には入らずシャワーが良いでしょう。入浴後は軟膏を塗り、ガーゼなどで保護します。
  • タオルや衣類の共用は避ける
    タオルなどを介しても感染が広がる可能性があります。洗濯は一緒にしてもOKです。
  • 水遊びやプールは完全に治るまで控える

予防するには?

  • 皮膚を清潔に保つ
    お子様はあせもや虫刺されなどのかゆみを我慢できずに掻いてしまうことが多いので、日頃から爪を短く切り、手洗いやシャワーをして清潔を保ちましょう。
  • 鼻を触らない
    鼻は最近がたくさんいる場所です。鼻の穴に指を入れないように言い聞かせましょう。

 

登園・登校について

とびひはからだ中に広がるだけでなく人から人にうつるため、保育園や幼稚園での集団発生も多く見られます。基本的には医師の診察の上治療し、とびひになった部分をガーゼや包帯できちんと覆っていれば登園・登校しても良いことになっています。

しかし、とびひがたくさんできていたり範囲が広い場合は休ませた方が良いでしょう。

 

もっと詳しく知りたい時や受診に迷った時など、リーバーの医療相談でお医者さんに相談することができますのでぜひご活用ください。

参考文献
看護roo!:伝染性膿痂疹[とびひ].https://www.kango-roo.com/learning/8756/
公益社団法人日本皮膚科学会: 皮膚科Q&A, とびひ. https://www.dermatol.or.jp/qa/qa13/q01.html
公益社団法人日本皮膚科学会: 市民の皆様へ, 皮膚の学校感染症に関する統一見解について. https://www.dermatol.or.jp/modules/publicnews/index.php?content_id=1
日本小児皮膚科学会: お役立ちQ&A, とびひ. http://jspd.umin.jp/qa/02_tobihi.html